特選AVレビュー『縛られ女郎「おゆう」完結編』

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縛られ女郎シリーズが遂に最終章へ。おゆうを翻弄してきた悲哀の運命はどのような結末を迎えるのか?女の生き様と恋の逃避行の行方はいかに……。壮大なるスケールで展開される時代劇を最後まで見逃すな。

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置き屋に身売りされた女・おゆう。処女のおゆうをこよなく愛でていた伊勢屋徳兵衛は、歪んだ愛情の持ち主。女将のおふくを金で釣り、おゆうの自由を拘束していた。そんな日々が続くかと思いきや、おゆうは丁稚奉公の伊三と恋に落ち、初めて愛される喜びを感じることができた。伊三と肉体関係を持つに至り、おゆうは処女を捧げたのだった。それを知った徳兵衛は怒り心頭。おふくは身請け話が白紙になったことで、おゆうを叱責しては拷問を加えることになる。伊三もまた悲劇的なことに、差し向けられた暴漢に襲われ、視力を失ってしまうのだ。ここまでが前回までのストーリー。許されざる恋の結末が気になって仕方ないという人も多かったことだろう。いよいよ二人の運命の結末を見届ける場面へと突入する。シリーズ第3弾は、これまで以上に面白い展開となっている。ぜひ最後までチェックして欲しい。

縛られ女郎シリーズは、川上ゆう主演ということもあり、なかなか期待度が高い作品だ。単なるSM作品という枠に留まらない時代劇という設定も、興味をそそるポイントだ。SM作品としても楽しめるし、脚本もすごく共感できる内容になっている。特に、おゆうの儚さが作品の色付けとして最高のもの。川上ゆうのキャラクターがすごく生きていると思う。SMの女王として君臨してきた川上ゆうだが、本シリーズでは立派な演技派女優として魅了してくれた。それだけに、1作目、2作目と観てきて、最終章の今回はかなり楽しみだった。100分とコンパクトな仕上がりだが、濃密な内容に仕上がっているのも素晴らしいと思う。時間を忘れて没頭できた作品だ。数あるSM作品の中でも名作に位置付けてもいいだろう。

第3弾の本作で、縛られ女郎は遂に完結する。伊三と仲を拷責する徳兵衛の陰湿な甚振りから冒頭はスタート。股ぐらに竹を1本差し込まれ、鉄砲縛りで身動きができないおゆうを、徳兵衛は竹をバシンバシンと叩いて陰部に強烈なる衝撃を与え、おゆうは仰け反るように身悶える。竹の食い込みが一層深くなり、これまでの羞恥プレイを上回る勢いに恐れ戦く。そんな理不尽な拷問を与えておきながら、徳兵衛は「身請けしてやってもいいぞ」と情けをかけてやるような言葉を放つ。優しさを見せたかと思えば、裏の顔もしっかり持っている汚い野郎だ。なんと、女将のおふくと組んで、伊三を殺害する計画を企てる。もちろん、おゆうはそんなこととは露知らず……。

おゆうは相変わらず休む間など与えられなかった。そもそも女郎というものは客を取ってなんぼ。休んでしまえば得るものもない。休めばおふくの折檻が待っている。どっちに転んでも地獄なのだ。徳兵衛の後にやってきた客は、それまでとはちょっと雰囲気が違う人物だった。会話から想像するに、幾度かおゆうを抱いたことがある様子。おゆうの尻を執拗に叩くのだが、どこか行為には情が残っている。ここでのセックスシーンはおゆう自身も体の芯から火照る姿が感じられて、すごくエロティック。後に、この客がおゆうの運命を左右するキーワードとなるので、顔をしっかり覚えておこう。このシーンで甘美な印象を持ったのは、大股開きで陰部を弄られるところ。じんわり伝わってくる体温と、濡れ具合がものすごくいやらしい。赤い肌襦袢がはだけ、白足袋姿が顕になるのも抜群の卑猥さ。何回観ても釘付けになってしまう。開脚縛りになって、おマ○コが丸見え。そこへ降り注ぐ熱蝋攻撃に、声高に喘ぐおゆうの視線も自然体で良かった。

熱蝋が陰部を覆い尽くすように流れ落ちるのは、非常に熱くてきついプレイに違いない。この熱さがまた快感と言わんばかりの恍惚とした表情が、さすがSM女優の貫禄。心底甚振られるのが嬉しいのだろう。アナルをヒクヒクさせながら絶叫し、やがて悦に入っていく。この客とのプレイはまだまだ続く。片足を梁に固定され、吊るし上げにされてしまうおゆう。大きく股が開かれ、さらにおマ○コが露出。もう恥ずかしさだけじゃなく、ドキドキ感もプラスされる。本作では、縛られ女郎シリーズの中でも最もきつい縛りが堪能できる。照明も薄暗くて、怪しさ満点。本当に1つ1つ丁寧に描写されているなと感心した。

この後に続く、全身1本縛りでの逆さ吊りも相当苦しそう。頭に血が上り、顔が紅潮していくのが分かる。身動きすれば縄はどんどんきつく締め上がり、それだけで顔をしかめてしまうおゆう。このまま放置プレイされてしまうから、いろいろな余計な妄想を掻き立ててくれるポイント。そして、後手縛りでのフェラチオがスタート。おゆうもこの客には心をある程度許しているかのように、しおらしく丹念に舐め回すから可愛い。しかし、喉奥に差し込まれては、ぐわぐわと喉を鳴らして咳き込んでしまう。甲斐甲斐しいという言葉が彼女にはぴったりだ。口だけで奉仕するというのは、こんなに淫乱なんだと改めて納得。時代劇には川上ゆうのキャラクターがぴったりはまる。彼女じゃなければ、この物悲しい表情の女郎はできなかっただろうな。挿入シーンより、口奉仕シーンがすごく印象に残った。しかし、バックでの挿入は結合部がもろ見えだから、ぜひチェックしてもらいたい。モザイク越しでもキラキラと輝いて濡れ具合がよく分かり、観ている方までテンションが上がりそう。個人的には、挿入シーンで一瞬「いやぁ……」とかすかに言葉が出るところが好き。

時代劇仕立てのよさは、赤い襦袢や赤い布団が登場するところ。それだけで女の裸身がすごくしっとりと美しく映えるのだから、もはやマジックに近い。シーンは変わって、伊三の物語へ。伊三もまた、おふくに逆らえない立場に追い込まれていた。前作でもそうだったが、伊三はおふくの慰み者となり、体を捧げる身となるのだ。おふくのセックスシーンは女ながらに自己中心的で傲慢なもの。おふくは自分さえオーガズムを感じれば、さっさと部屋を後にする。残された伊三は横たわったまま、ふんどしからイチモツが露出して、なんともシュールで滑稽な姿でフェイドアウト。男もまた、性処理道具に使われることもあるのだから、女を甘く見てはならないということだろう。おふくのセックスシーンはかなり強烈。おゆうの甘美さと真逆に感じるのも、女の性癖はいろいろと語るようなものだ。前作にもおふくとのセックスシーンはあるので、ぜひ伊三との絡みは観ておいて欲しい。

さて、物語はいよいよ佳境となる。パッケージにもあるように、おゆうの人生がカタストロフィとなるのだ。おゆうと伊三はとうとう逃避行を決意。置き屋を飛び出した二人は、物語中盤で登場した客の元へ逃げ込む。心を許しているかのように見えたのは、錯覚ではなかったとここで納得できる。ようやく自由を手に入れようとした二人には、決して容易く乗り越えられないいくつもの壁が立ちはだかっていた。そこには、徳兵衛とおふくによる陰謀があったのだ。悪党たちの手は、平穏無事に見えた二人の生活をひたひたと脅かす恐ろしい計画へと向かわせる。ここからが、縛られ女郎シリーズ完結へ向けた物語の核心へと迫るのだ。魔の手が伸びたとき、おゆうはどう対抗するのか?伊三の命はどうなるのか?ぜひ物語を最後まで観て、おゆうという1人の女の生き様を目に焼き付けてもらいたい。

本作は、おゆうという非業の運命を背負った女郎の物語。3部作で超大作だが、テンポのいいストーリー展開でなかなか興味深い構成になっている。ストーリーが進むごとに、川上ゆう自身もおゆうになりきっていく過程もしっかり肌で感じられ、縛りやセックスシーンは視覚的にも圧巻で、数奇な運命に心までも奪われそうになった。本作のラストシーンは、まるで大河ドラマのような壮大なるスケールになっていて、終わってしまうのが惜しいと思うくらい、惹き付けられる内容だった。1作目からチェックして、おゆうの人生を見届けてもらいたい。絶対に後悔のない作品になること間違いなし!

文—角 由紀子